片手鍋

ある精神障碍者による、セルフケアと生活設計のためのブログ

わたしが医者に望むこと

とにかくちゃんと診断してくれること、ちゃんとした薬を出してくれること、必要な検査を受けさせてくれること、必要な診断書なりなんなりの書類をちゃんと書いてくれること、そのくらいです。そこさえちゃんとしていれば、あとはわりとどうでもいいです。

以前は「自分のことをちゃんとわかってくれること」を重要だと考えていたのですが、かえってそれはまずいということを身に染みて感じた経験があります。昔かかっていた医者にはレズビアンですとカムアウトしていたのですが、そうしたら周囲にカムアウトしろしろと異様な強要を受けました。それは嫌だとわたしが言ったところ、逆切れされて「あんたは人を見ていない。人を見なさい」とか訳のわからないことを言われ、患者としての関わりを絶たれました。まあそういう異様な対応をする人間に対してカムアウトしてしまった自分もどうかと思うのですが、しかしこれは何なんでしょう。ちなみに診断された病名は「鬱病」でした。統合失調症をまともに診断できない時点で、もう医者として駄目でしょう。

今の主治医にはカムアウトしていません。必要がないからです。ちゃんと眠れているか、ちゃんと薬は飲んでいるか、そういうことは診察のたびに聞かれますが、必要なことなのでちゃんと答えます。セクシュアリティのことは何も聞かれませんし言いません。それで何の問題も生じていません。処方された薬をちゃんと飲んで、日々おおむね穏やかに暮らしています。障害者手帳の更新手続きのときも、何事もなく診断書を書いてくれました。これでいいのです。何の問題もありません。これ以上何も望みません。