片手鍋

ある精神障碍者による、セルフケアと生活設計のためのブログ

電話は苦手です

まあ電話だけでもなくて、「話をすること」全般苦手なんですが、今回は電話について。それでも2か月に1回の美容院の予約はまだ大丈夫なんです。まあ毎度のことなので慣れているというのもありますが、とりあえず話す事柄は決まっています。「○月○日の午後○時にカットお願いします」、これに半年に一度カラーが加わりますが、基本的にはこれでOK。苦手意識はありますが、失敗したことはありません。

しかしそれ以外の用事で電話をする必要に迫られると、かなり気が重いです。今回は父の70歳の誕生日で、記念に外食ということになり、わたしが場所を決めて予約をすることになりました。

レストランは決めて、東京で働いている妹の夏休みの帰省日も聞いて、日にちと時間も決まりました。あとは予約をするだけですが、きちんとできるかどうかはなはだ心もとない。

わたしはやったことがないので本やネットで調べた以上のことはわからないのですが、精神障碍者の生活訓練でSSTってありますね。状況を設定してロールプレイで必要なことを言う訓練をするっていうのですが、あれ、わりと有益ではないかと思うんです。練習ができればハードルは低くなるような気がします。失敗してもこわくない場所、というのがあれば。

しかしわたしにはそういう機会はないので、仕方ないから別の方法を取りました。とりあえず言うべきことは徹底的にメモする。何月何日の何時に何名での予約か。個室をお願いしたいということ。ネットで調べたところ、個室使用料は取らないかわりに一人当たりの最低金額というのを設定しているので、それを少し上回る程度の金額でコースを組んでもらえないか。それがだめならネットに乗っていたお祝いコースのいちばん安いのでどうか、と「交渉する」必要性に迫られるので余計に気が重いのですが、まあとにかくメモしていく過程で言いたいことがだいぶ整理できました。ここまでやれば大丈夫、と思えたあたりで先方に電話。

結果から言うと、無事に予約は完了しました。最初に決めた日時であっさり個室が取れ、最初にこちらが言った金額のコースがあるということなので、それでお願いしました。全く問題なし。電話に出てくださった方がいい人だったというのもあると思いますが、やっぱり先に言いたいことを整理しておくとだいぶ違います。

と、とりあえず「成功体験」をひとつ増やせたわけですが、これで将来的にやっていけるかどうか。身の回りのことを誰かにお願いするとか、何かの手続きであるとか、そういうことをする必要に迫られたときに、少しでも何とかなるといいなあ、と思います。