片手鍋

ある精神障碍者による、セルフケアと生活設計のためのブログ

「健常者並み」など二度とごめんです

障害のため日常でできないことはいろいろありますが、だからといって「健常者並みにいろいろなことができるようになりたい」かというと、そうでもありません。

子供の頃から幼稚園も小学校も中学も高校も、「健常者並み」に通ってきました。ものすごい苦痛でした。まず朝ちゃんと早起きするのが苦痛。起きて学校へ遅刻しないで行くのが苦痛。座って集中して授業を受けることが苦痛。友達はいないことの方が多かったです。学校にいるのがあまりに辛いので、うちへ帰ると学校であったことをすぐに忘れました。それなので宿題とかはしょっちゅう忘れてました。それでも学校の成績はなぜかよかったので、かえって誰も障害があると思わなかったのでしょう。みんなと同じようにできないことを叱られ、責められ、いつ死んでもいいような気分で日々生きていました。

大学に進学して、やっぱり朝起きて授業に行くということができず、8年かかってやっとのことで卒業してから思いました。もう二度と「人並み」のことはしたくない。統合失調症だというのがわかったのはそれからまただいぶ後の話です。そのとき思いました。わたしの人生は今まで本当に「健常者並み」を強要されることで成り立ってきたのだなあ、と。もうそんなのは二度と嫌です。健常者並みになんでもできることなど、決して要求されたくはありません。わたしはできないことがいろいろあっていい。